Shopify基本

Shopifyに乗り換える時の手順・方法と注意点【Matrixify (Excelify)がオススメ】

スズコー

こんにちは!

ShopifyなどのECサイト戦略制作・集客支援をしております、コー(@vietl)です。

悩んでる人

いま使っているカートシステム(EC-CUBE、MakeShop、カラーミーショップ等)を使ってECサイトを運営してるんだけど、Shopifyに乗り換えたいな…。

でも移行方法が分からないし、なんだか難しそう…。

ちゃんと問題なく顧客情報や商品情報とかのデータを移行できるのかな…?

誰か詳しく教えて欲しい!

今回は上記の疑問を解決する記事を用意しました。

本記事を読むメリット
  • Shopifyにストアデータを移行する時の具体的な手順・方法が分かる
  • 移行する時の注意点が分かる

いま使っているカートシステム、EC-CUBE、MakeShop、カラーミーショップ、futureshop、BASEなどからShopifyにストア移行を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

他のECサイトからShopifyに移行する手順

Shopifyに移行する手順を、具体的な流れに沿って解説します。

手順①:事前のチェックを行う

移行を始まる前にまずは、以下の項目を事前にチェックしておきましょう。

チェック事項
  1. Shopify公式のECサイトの移行に関する検討事項を確認
  2. 住所・メールアドレスなど、ストアの設定が最新の状態に保たれているか確認
  3. アカウントの請求情報に不備がないか確認
  4. 運営スタッフがいる場合、各スタッフに個人ログインアカウントを付与し、アカウントの機密情報が安全に保たれるようにする

上記のチェックが完了したら、実際に移行の手続きを行なっていきます。

手順②:ネットショップのデータをShopifyに移行する

移行はまず最初に、いま使っているネットショップのデータをShopifyに移行(インポート)する作業から始まります。

移行の方法としては、大きく分けると以下の3通りです

  1. 単純にコピー&ペーストする
  2. Shopifyアプリストアの移行アプリを使用する
  3. CSVファイルを使用して手動でデータを転送する (顧客情報と商品情報のみ移行可能)

おすすめは②の「移行アプリを使用する」で、最もスムーズにかつ正しく移行を行える方法となります。

アプリでのデータ移行は特に大量のデータを移行したい場合におすすめですが、移行作業はしばらく時間がかかることがあります。

移行アプリはExcelifyがおすすめ

移行アプリはいくつかありますが、Matrixify(マトリックスファイ)というアプリが1番おすすめです。

Excelifyには、

  • 大量にデータのインポートが可能
  • CSVに加えExcelやGoogleスプレッドシートが利用できる
  • カスタマーサポートが手厚い

といったメリットがある上に、ユーザーのレビュー評価も高いです。

▼Matrixifyについて詳しくはこちらの記事をチェック

ちなみに、Matrixifyの他にはTransporter(トランスポーター)というアプリもおすすめ。

ただし、こちらはShopify Plusのマーチャントのみが利用できるアプリとなります。

【追記】BASE移行アプリが新たに登場!

新たに、BASEからの移行に特化したアプリが登場しました! 

以下のデータ移行が、CSVファイルのインポートを行うだけで、難しい作業を一切せずにBASEからShopifyへの移行ができるようになります。

  • 商品情報の取り込み
  • 注文情報の取り込み
  • カテゴリ情報の取り込み


CSVファイルは、BASE移行アプリを使えば、ストアからダウンロードできます

日本語対応のアプリになるので、ぜひご活用ください。

手順③:移行後の商品を確認・分類する

データの移行完了後はまず、商品情報が正しくインポートされたかどうか確認しましょう。

具体的には、

  • 商品説明
  • 画像
  • バリエーション
  • メタディスクリプション

などを確認すると良いです。

また、商品をカテゴリー別に分類することで顧客に商品を見つけてもらいやすくなるので、その作業も同時に行うと良いでしょう。

手順④:Shopifyストアのデザインを調整する

新しく作成したShopifyストアの見栄えを要件に合わせるために、デザインの調整を行いましょう。

デザインは、適用するテーマによってほぼ決まります。

デフォルトの状態だとシンプルなデザインの無料テーマ「Debut(デビュー)」が適用されております。

もしこのテーマから別のテーマに変更したい場合は、Shopifyストアの管理画面にアクセスしてテーマの変更を行ってください。

テーマは無料のもの有料のものを含めて500テーマ以上存在するので、何を選ぶかで迷うかもしれません。

そんな方のために、以下の記事で業種別のおすすめテーマ10選を紹介していますので、こちらも一度参考にしてみてください。

テーマを導入したら、あとは色やフォントサイズなどの細かいスタイル調整をすればOKです。

手順⑤:ドメインを設定する(DNSの書き換え)

ドメインの設定はShopifyストアの運営においてとても重要になるので、このタイミングで設定を行いましょう。

ドメイン設定を行うには、以下の2通りの方法があります。

  • プライマリードメインを利用する
  • 外部で購入したドメインを移管する

プライマリードメインとは、Shopifyストア開設時にデフォルトで導入されている「〇〇.myshopify.com」のドメインのことです。

このプライマリードメインをそのまま利用する場合、特別な設定は要りません

もし、ドメインを独自に設定したい場合は、外部でドメインを購入し、Shopifyに移管する必要があります。

その際の手順については、公式ページを参考にしてみてください。

手順⑥:配送を設定する

配送の設定も重要事項です。

誤った情報をここで設定してしまうと、後に顧客とトラブルになる可能性があるので、事前のヒアリングと設定は慎重に行ってください。

Shopifyでは、

  • 配送先住所
  • 配送エリア
  • パッケージの寸法
  • 配送料
  • 配送戦略
  • フルフィルメントサービス

などの細かい配送設定を行うことができます。

なお、デジタルコンテンツなどの無形商材を販売する場合は商品を顧客に配送することはないため、配送オプションは無効にしておきましょう。

手順⑦:税を設定する

配送の次は、税の設定を行います。

特に海外向けに越境ECを行う場合は、国や州によって税法の規定が異なるため、注意して設定してください。

1度正しく設定すれば、税額はShopifyによって自動的に計算される仕組みになっています。

また、Shopifyアプリストアで会計アプリも探せるので、必要に応じて導入するようにしましょう。

手順⑧:決済サービスを設定する

顧客が安全に商品を購入できるようにするには、決済サービスの設定が必要です。

Shopifyでは、独自の決済サービス(Shopifyペイメント)に加え、様々な外部決済サービスの利用ができます。

どの決済サービスにするべきかは、運営するオンラインストアの商品内容やターゲットによって異なってくるので、よく比較・検討して最適のものを採用するようにしましょう。

以下の記事で詳しく解説しているので、一度参考にしてみてください。

手順⑩:テスト注文を行う

ここまで設定が完了したら、顧客が商品購入した際のプロセスを確認するためのテスト注文を行いましょう。

テスト注文の具体的な方法は、公式ページから確認ができます。

テスト注文は

  • 成功した取引と失敗した取引のテスト
  • 注文の返金とキャンセル
  • 注文のフルフィルメントまたは部分的フルフィルメント
  • 成功した注文のアーカイブ

など、いくつかの取引タイプから実行できるので、複数回の注文を行って全て正常に動作するか確認することをおすすめします。

手順⑪:Shopifyストアのアカウントを作成するよう顧客に依頼する

テスト注文を行って特に問題がなければ、最後にShopifyストアのアカウントを作成するよう顧客に依頼しましょう。

招待メールを送るのが一般的な方法ですね。

多くの顧客がいる場合には、Shopifyアプリの招待アプリを利用して招待メールを送ることができます。

Shopify Plusのマーチャントであれば、Bulk Account Inviterというアプリも使うことが可能です。

ただし、このアプリはShopifyストアには公開されておらず、インストールするにはShopify Plusサポートか公開エンジニアに個別連絡する必要があります。

詳しくは公式ページを確認してください。

Shopifyにデータ移行する際の注意点

他のECサイトからShopifyにストアデータを移行する際、以下の4つの注意点があります。

アセットから特定のプロトコルを削除する必要がある

Shopify移行時には、全てのアセット(テーマファイル・スタイルシート・画像など)のURLから、「http:」および「https:」といった特定のプロトコルを削除する必要があります。

URLリダイレクトを行う必要がある

顧客が以前ブックマークした可能性のあるページは、URLリダイレクトを行う必要があります。

これにより、既存顧客のアクセスを失うリスクを最小限に抑えられます。

URLリダイレクトの方法は公式ページから確認できるので、こちらを参考してください。

顧客のパスワードの移行はできない

顧客パスワードは暗号化されているため、他のECプラットフォームからShopifyへの移行ができません

顧客のアカウント情報ではなく、レコードのみが移行される形となります。

そのため、移行完了後は顧客にパスワードを再設定するよう依頼しましょう。

記事・ブログ記事の移行はツールを使用を要検討

記事やブログ記事の埋め込み式画像を移行する際は、相対パスを使用します。

よりスムーズに移行するために、

  • メディアファイルを外部でホスティングする
  • Shopifyアプリを利用する

といったツールの利用を検討するようにしましょう。

まとめ

今回は、他社のECサイトプラットフォーム(Makeshop、カラーミーショップ、EC-CUBE等)からShopifyにストア移行する方法を解説しました。

いくつか手順を踏む必要がありますが、移行作業の流れや注意点は全てまとめましたので、この記事を読めばある程度スムーズな移行ができるかと思います。

この記事が参考になれば何よりの幸いです。

記事の内容に関するご質問や、お仕事のご相談などありましたら可能な限り応じますので、気になった方はLINEで気軽にご連絡ください!

ABOUT ME
スズコー
Shopify特化でEC企画制作・運用専門家をしてます。

EC / Web業界は10年目。
音楽ニート→某有機野菜販売EC運営ベンチャーに拾われてWebコーダー兼デザイナー → 新規事業と開発拠点立ち上げエンジニア・PM → 某上場EC総合支援(中堅企業・大手企業様導入シェアNo.1)企業で企画制作ディレクターとして数々の大手・中堅企業様の数千万円規模のEC / Webサイト構築と運営支援による売上拡大を経験。

これまで関わったEC / Webサイト構築・運用案件は、80サイト以上。
その中で、もっとも大きな成果を上げたお客様のPC + スマホの売上高は、2019年時点で600億円以上にまで成長。

現在は、国内で数社しかない某Shopify expert会社様・小売事業会社様と一緒に、40サイト近くのShopifyテーマ開発や機能実装、運営改善に従事。
あるスタートアップ会社様と一緒にエンジニア教育事業開発・運営もしています。